Terres d’Étoiles(テール・デトワール)

Terres d’Étoiles(テール・デトワール)は、フランス北東部アルザス地方・ユナヴィール村(Hunawihr)近郊に拠点を置く家族経営のドメーヌです。1930年代に祖父の代ではじまり、1995年に現当主クリストフ・ミットナットと従兄弟マルクへと受け継がれました。現在は、クリストフ夫妻を中心にワイン造りが行われています。

1998年にビオロジック(有機農法)を導入し、翌1999年にはビオディナミ農法へ転換。2013年には Demeter(デメター)認証 を取得し、アルザスにおけるビオディナミ実践の先駆者のひとつとして知られています。土壌の生命力や植物のリズムを尊重し、自然との調和を重視する姿勢がドメーヌの大きな特徴です。

畑はアルザスを象徴する複雑な地質をもち、とりわけ粘土石灰質のテロワールが多く、ワインにミネラル感と張りのある酸をもたらします。収穫はすべて手作業で、醸造では野生酵母による発酵、無清澄・最小限の介入といったナチュラルなアプローチを採用。白ワインではピノ・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、リースリング、ミュスカなど多彩なアルザス品種を使用し、熟成にはフードル(大樽)やステンレスタンクを適宜使い分けています。赤、ロゼ、オレンジといった幅広いスタイルのキュヴェも手がけており、ラインナップは非常に豊富です。

生まれるワインは、澄んだ果実味、緊張感のある酸、土地由来のミネラル感が美しく調和した、透明感のある味わいが魅力です。とりわけ白ワインはクリーンでエレガント、料理との相性も良く、ナチュラルワインでありながら洗練を感じさせるスタイルが高く評価されています。

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