Weingut Pittnauer(ピットナウアー) ― 飲み比べで見える、ブルゲンラントの表情 ―
オーストリア・ブルゲンラント州。
ノイジードラーゼー湖北岸に拠点を置く、Weingut Pittnauer(ピットナウアー)。
派手さではなく、
誠実さと実直さで、
土地の個性を引き出してきた造り手です。
ナチュラルワインでありながら、
ラフすぎず、どこか端正。
飲み疲れせず、
飲むほどに、じわじわと奥行きが見えてくる。
そんな「自然体」のワインを造り続けています。
ピットナウアーのワインづくり
畑では有機農法を実践し、
セラーでは極力、手を加えない。
自生酵母での発酵、
添加物は必要最低限。
ただし、
「ナチュラルだからこうなる」という考え方ではありません。
ピットナウアーが大切にしているのは、
土地・品種・ヴィンテージの違いを、できるだけクリアに表現すること。
その姿勢は、
飲み比べたときに、はっきりと伝わってきます。
飲み比べで見えてくる、ピットナウアーの魅力
ピットナウアーのワインは、
1本で完結するタイプではありません。
同じ造り手、
同じ土地。
でも、品種やキュヴェが違うと、
印象は驚くほど変わる。
- 果実の出方の違い
- 酸の質の違い
- 余韻の残り方の違い
どれも派手ではありませんが、
「ちゃんと違う」。
その違いが、
飲み比べの時間を、心地よいものにしてくれます。
今回飲み比べたい、ピットナウアーの4本
宮川酒店では、
現在ピットナウアーの中から、
キャラクターの異なる4本をセレクトしています。
白・ロゼ・赤。
軽やかさから奥行きまで、
この造り手の幅を感じられる組み合わせです。
Blonde by Nature(ブロンド・バイ・ネイチャー)
ピットナウアーの中でも、
もっとも軽快で親しみやすい白ワイン。
果実はフレッシュで、
酸はきれい。
口当たりはなめらかで、
ナチュラルワインが初めての方でも、
構えずに楽しめる1本です。
こんな飲み比べに
- 最初の1杯として
- ロゼや赤と並べて、軽やかさの違いを
- 食前酒や、気軽な食事と一緒に
Rosé König(ロゼ・ケーニッヒ)
果実感と骨格をしっかり感じられる、
少し大人びた表情のロゼ。
ロゼらしい華やかさはありつつ、
味わいは軽すぎず、
食事との相性も良好です。
「ロゼ=軽い」という印象を、
良い意味で裏切ってくれる1本。
こんな飲み比べに
- Blonde by Natureと並べて
- 白と赤の“中間”として
- 料理に合わせて飲み進めたいとき
Rosé by Nature(ロゼ・バイ・ネイチャー)
よりナチュラルな表情を感じる、
ピットナウアーらしいロゼ。
果実のニュアンス、
酸の質感、
余韻の残り方。
Königと飲み比べることで、
同じロゼでも、
ここまで印象が変わるのかと気づかされます。
こんな飲み比べに
- ロゼ同士の飲み比べ
- 造りの違いを感じたいとき
- ナチュラルワインが好きな方に
Pitti(ピッティ)
ピットナウアーの赤ワインの中でも、
特にバランス感覚に優れた1本。
果実味は穏やかで、
タンニンは控えめ。
赤ワインが重たく感じる方にも、
ぜひ試してほしいワインです。
こんな飲み比べに
- 白・ロゼの後に、自然な流れで
- 軽やかな赤として
- 食事の後半にゆっくりと
宮川酒店からのおすすめコメント
ピットナウアーのワインは、
1本でも十分においしい。
でも、
2本、3本と並べると、
静かに、でも確実に面白さが増していきます。
飲み比べでこそ、
この造り手の魅力が伝わるワイナリーです。